6月10日19:52 に双子座にて新月
金環日食。
日本では見られませんが
前回の月食(満月)からの流れを汲み、私たちは特別な時間の中にいます。
今、ドラゴンヘッドと呼ばれるポイントが双子座にあり、
そこに太陽、月が重なり日食を迎え2021年のクライマックス、
そんな時間と言えます。
北の交点がドラゴンヘッド、南の交点がドラゴンテイルと名付けられています。
そしてドラゴンテイルは前世のカルマを表すと言われていますが
生まれた瞬間のホロスコープから、それぞれの「ドラゴンヘッド」「ドラゴンテイル」
の位置を調べることができます。
(無料サイトで誕生日を入力すれば、調べることができますので
気になる方は、チェックしてみてくださいね )
昔から、龍「ドラゴン」は様々な伝説や物語に登場しますね。
古代中国では、黄河をあらゆる生命を育む「母なる河」と呼ぶ一方で
天の気(天気)により荒れるそれを暴れ巨龍とも呼んでいたそうです。
日本でも雨を降らせる神として「蛇」が信仰の対象となっていましたが
中国から入った文化の影響で蛇がそれと融合し、「龍神」の概念が生まれた、そんなストーリーがあります。
龍神様を祀った神社は日本全国にありますね。
何年か前、水竜を祀る神社に訪れた際、着いた瞬間に小雨が降り出したのですが、
神社を案内してくださった方が「龍神の祝福の雨だよ」と教えてくれ、龍が恵みの雨の神様だということが
美しい雨の光景とともに、記憶に刻まれています。
西洋でも、「ドラゴン」は神話や伝承にしばしば登場します。
龍、ドラゴン どちらも「蛇」を起源とした想像の生き物で、アラムとイブをそそのかし、知恵の実を食べさせたのは蛇という話は有名ですね。
時に、その姿から忌み嫌われたり、恐れられる存在ですが
蛇は、脱皮を繰り返し成長することから「再生」「無限」の意味を持ち神の使いとされてきました。
蛇が神格化したものが「龍」。
実体がない存在ですが、世界中に「龍」という共通の存在がいることを考えると人間の中にある、「何か」を象徴しているように思えます。
背骨は龍の通り道とも呼ばれていますが、天と地をつなぐものと呼ばれる「龍」のイメージが浮き上がりますね。
今、龍「ドラゴン」は双子座射手座ラインにその体を泳がせています。
この配置は2020年5月5日から2022年1月18日まで続いていますが、
この配置は「エグザルテーション」と呼ばれ最もその力が発揮される場所とされ
占星術の世界では、「龍が眠りから覚める時代」とも表現され、なんとも神秘的ですね。
それを機に250年ぶりに風の時代へ移行。改めて特別な時間の中にいると感じます。
今回、そのドラゴンヘッドがある双子座で新月の特別バージョンの「日食」が起きる。
そして、その月に逆行中の水星がほぼ重なる形であり、水星を守護星に持つ双子座エリアはその「場」を新しい仕組みに作り変えているようです。
双子座は、龍が象徴する「河」や「川」のように何かを運ぶ媒体を表しています。
例えば、自分の頭の中にある思考を言葉というツールにのせ相手に運ぶこと それはコミュニケーション。
また「学び」というテーマを扱いますが「知識」を自身に運ぶことと捉えることもできますね。
様々な文化も河に周りに栄えたという歴史を見る限りでも、その土地に血管のように
広がる川の存在は、昔の人にとっては「命」を繋ぐものだったのでしょう。
黄河が母なる河、巨龍と呼ばれたことも頷けます。
そして、また別の表現で例えるならば双子座は、賑やかな市場のイメージ。
異国の人が行き交い、様々な店が連なり、訪れた人々はあちらへこちらへ気の向くまま散策。
好奇心と興味で胸はいっぱいになり、あれこれ手に取り、店員とやり取りし、情報交換し、食べ歩きしたり、買い物したり・・・
次から次へと、軽やかに市場を楽しむ。
小さな頃、お祭り会場に足を踏み入れた瞬間の高揚感。そのもの。
この双子座は風のエレメントでもあり、
そして、今回双子座で起きる新月は、風の時代の本格的なスタートを意味することになります。
今回、逆行中の水星が双子座で月と太陽と重なり、「選択力」を発揮していくようメッセージを届くています。
あれも知りたい、これも知りたい、
何かを知るという行為はエキサイティングで、知見を広げてくれますが
浅く、表面的な知識になってしまう恐れがあります。
現実にインターネットに繋がる環境であれば、どんな情報も知識も手に入れることができますが
果たして、それは「質の良い」情報なのでしょうか。
調べれば、手に入る知識や情報は、誰もが手に入れることができるものでありますが、
受け取ったものに過ぎないので、血肉となることはありません。
様々な情報にアクセスでき、誰とでも繋がれるように見える世界でも一方でものすごい勢いでありとあらゆるものが消費される世界。
今、世界の中で日本は「ありとあらゆるもの」に溢れています。制限なく、情報や物が溢れかえりまさに「選び放題」。
誰もが「発信者」となれる時代。
このおもちゃ箱がひっくりかえったような世界の中で何が必要なのかを取捨選択し、自分の人生をデザインしていくことは一見、難しいことのように思えます。
あなたはその道をいくのか、
あなたは何を通して、自分を表現するのか
あなたは何を師とするのか、
あなたは、何を真実とするのか、
たくさんの選択肢から、自分の目と自分の経験により「選ぶ」こと。
この日食から21日の月食、そして山羊座満月にかけてのテーマは「選択」。
「選ぶ」ということが一つのテーマとなってきます。
選ぶということは、選ばなかったものは手放すということ。
選んだものを大切に育んでいく。
私たちは物質世界に存在しているので「限界」を持っています。「時間」「肉体」「命」。限界があるから世界は美しい。
選ぶということは、制限を与えますが同時に自由も与えてくれます。
個の時代。
それぞれが、それぞれの意思で選択していく。
他者の選択をジャッチせず、相手の選択に自由を与えることであなたも、知らない間に築いてしまった様々なジャッチから解き放たれるでしょう。
魂の旅は神聖で、どの魂の学びも美しく、
それぞれのストーリーがあるということを星たちは、いつも教えてくれます。
学びの本質は「遊び」。
何かに夢中になる時、そこには喜ぶがある。
夢中になれるもの、それこそが才能。
全ての人が才能に目覚める時代。
そう遠くない未来に、世界が舵きりをしだすでしょう。
双子座、新月(日食)。
あなたの奥底に眠る龍が目覚め、全身にネルギーが満たされ
あなたにしかできない「選択」の新たなスタートとなりますように。
素敵な新月の夜となりますように。
追記■
日食以降は新しい、アップデートした自分にマッチした物語が動き出すのを感じ出すようになるでしょう。
人間関係に変化もどんどん起きてきます。
以前から親交の深い関係性も、終わりを迎えたり、ここから薄れることもあれば一方で、新たな関係性にアップデートすることも。
密接な関係性に距離感が生まれたり、執着によって繋がっていた縁が切れたり
ライバルだと思っていた人が、友人関係になったり、雲の上に感じていた人と距離が縮まったり
窮屈に感じていたパートナーとの関係が、熟成され居心地良くなったり。
人それぞれ、様々な変化が起きてくるでしょう。
その際、変化には大なり小なり痛みを伴うかもしれませんがその時には「フリー」「自由」をイメージしてみてください。
誰かの気持ちをコントロールすることはできないのでお互いに気持ちのよう風を感じるようなそんなイメージで
関係性を受け入れていくと、スペースができ そこに必要な出会いが舞い込んできます。
もともとあるものを手放すというとき、ためらいのような感情が浮上することもありますが
「自分の中の自分」が不安を感じているだけなので
「大丈夫」だよと優しく受け止めてあげてくださいね。
双子座のテーマである「会話」は、もちろん「自分自身との会話」も意味しています。
他人とのコミュニケーションに苦手意識があったり、トラブルが起きやすい、うまく自分のことを伝えられないという方は、
自分との対話ができていない、もしくは足りていないかもしれません。
自分が何を欲しているか、初めはわからないかもしれませんが対話を続けることによって、それは輪郭を持ち始めるでしょう。
この文章を書きながら、自分のこの1年を振り返っていました。
去年5月から今まで、たくさんのことにチャレンジしました。
中には、性に合わないようなものもあり、遠回りのように見えそれに関わること自体ストレスなこともありましたが
様々な経験が視野を広げ、思いもよらない発見や気づきを与えてくれました。
苦手意識があることや人に対しても、原因を相手や事柄ではなく自分自身に見出すようにしていました。
それは、決して楽なことではなかったですし、まるで精神的な筋トレのようでした。
点在していた点が線となり、一つの道として目の前に広がっています。
脳をプログラミングし、なりたい自分や引き寄せたい事柄をイメージ
することも大切ですが、結局そこに命を吹き込むのは自分自身。
大切なのは、行動とトライ&エラーだと痛感しました。
星たちは、導き、何かしらのインスピレーションをくれ見守り
何かしらのサインやメッセージをくれますが、それを受け取り、
実際に自分で人生を創造していくのは、やはり自分自身。
2020年は、多くの方々同様に私にとって大切な1年となりました。
日食を終え、6月21日 夏至。
奇しくも「緊急事態宣言解除」のタイミング。
この1年で凝縮した思いやエネルギーが、良い形で世界に循環することを切に願います。
また夏至については、次回書かせて頂きます。