3月3日桃の節句
陰陽道でも魔除け厄除けの果物とされる桃。
この季節に満開になる桃の花
桃が魔除け、お守りの果物とされる有名な神話があります。
変わり果てた妻の姿を見て、逃げ出す際
イザナミ尊から放たれた化け物を退治するために3つの桃を投げつける。
自分を救ってくれた桃に
「自分を救ってくれたように人々が苦しんでいるときには
助けてあげて欲しい」と祈りを込めて桃に
「オオカムヅミ」と名づけたという神話。
節句は季節の変わり目。
桃の花が美しく咲くこの季節は、新しい季節を迎えるためにありとあらゆるものを
浄化してくれているように思います。
太陽は魚座にあり
月は2月24日の新月から3月10日の乙女座満月に向かい
浄化を進めている最中。
魚座での、水星の逆行も重なり
何層も折り重なる時間が内側から溶かされていくような時間。
サイコロを振ったら目は0。ありえないような偶然が起きる時間。
例えば静かなプラットホームで次の電車を待つような時間。
朝だと思って目覚めたらまだ時計は3時を指し
もう一度朝が来るまで眠る時間。
自分が望むこととは違うことが目の前に現れる。
本音を伝えたいがために、本音ではないことを一旦伝える。
そして、最後に自分になるために、自分でないものになる。
水星の逆行を象徴するするシーンを紹介します。
好きな映画の一つ「冷静と情熱のあいだ」の最後の場面。
何年かの時を超える物語。
久々に フィレンツェで再開した2人。
離れていた時間をうまく埋められずに
ミラノに帰ってしまう彼女。
彼女を追い急いで駅へ向かう。
もう、彼女の電車は、出発してしまった後。
電車を、途方にくれた表情で見送る彼。
そこへ駅員が近づき
「この後に出る電車に乗れば、先にミラノに着きます」と。
彼は後発の電車に飛び乗り
電車が時間を超えてくれるように、2人の時間を埋めてくれたらと願い
先に、駅で彼女を待つ。
時間と距離を追い越すという象徴的なシーン。
今、まさに後発の電車が、先に出発した電車を追い抜こうとしています。
3月3日新月から満月までの真ん中にあたる今日。
次の幕が上がるまでに大急ぎで、可能な限り浄化させようと
見えない何かが滔々と時間を流し込んでいる。
3月4日に水星は逆行の最中水瓶座に入り
ありとあらゆるものが混在する時間から抜け出します。
今現在、もしも
対人関係やコミュニケーションにおいて、相手に対して不信感を抱いたり
誤解が生じたり、不安定になっている方は
今、それに対して答えを出すのは少し待った方がいいかと思います。
物事の本質は、掻き回されているときには決して見えないので。
3月10日乙女座満月を過ぎると、日に日に思考がクリアになってくる方も多いのではと思います。