「限界を超越するところが人間のユニークなとことろである」
海王星は夢、ビジョンを司る惑星。
制限を意味する土星までが人が意識できる惑星とされていて
天王星、海王星、冥王星はトラサンスサタニアンと呼ばれ、無意識の領域を司るため
なかなか意識することはできないと言われています。
海王星の字にある「海」。
母なる海、生命誕生の故郷とされる海、
全てである海は、無意識の象徴ともされています。
天王星、海王星、冥王星は個人の運命というより「世界」全てをゆっくりとゆっくりと動かしていく星。
背景のようであり、四季が移り変わるように 水が浸透するようにゆっくりと働きかけていきます。
11月29日に順行に転じた海王星。とは言え、すぐに大きく変わるというよりは
ゆっくりゆっくりとこの5ヶ月間、貯めたエネルギーを解放していきます。
海王星の2020 年の逆行期間は6月21日から11月28日の5ヶ月。
この間のことを振り返り「夢」「ヴィジョン」など、目に見えないものに関して
起きたこと、感じたことを拾い上げてみてください。
埋もれてしまいがちですが、奇跡、魔法ともいえるような未来に繋がっていく力を備えています。
目で見ることができない、そして海のようのに掴みどころがない場所。
そして全てを生み出す源泉、想像力、夢見る力。
「夢を見ることができれば、それは実現できる」
世界中の人々に夢を与え続けるウォルト・ディズニーの有名な言葉です
世界中にある美しい建造物、芸術、そして
人々の生活を豊かにしてきた多くの発明も、「夢」を描くことから始まりました。
小さな頃は多くの人が夢を見ますが
大人になると多くの人が夢みることを忘れていきます。
それでも、毎日の中で「これができたらいいな」
「こうなったらいいな」と想像したり、いいアイデアを思いついたりすることもありますが
忙しい毎日に追われたり、ネガティブなニュースを目にしたり
自身喪失するような出来事に見舞われると、いつしか夢の片鱗たちは埋もれて
忘れ去られていきます。
海王星は魚座にいるときにその力を1番発揮するとされています。
通常より海王星の力も強くなり
2011年〜2025年魚座滞在期は、夢を叶える力が強くなる時期。
夢が叶うというより、想像したものが現実かしやすい時期という方が正しいかもしれません。
あなたが「胸に抱えた想い」が現実化しやすい時期。
それがポジティブであれ、ネガティブであれ、強く思ったものが
現実化しやすい時期でもあるのです。
海王星のキーワードである「夢」「幻想」「イマジネーション」「芸術」。
美しさ、希望を与えてくれる言葉。
そして一方で
また「抽象的」「繊細」「儚さ」「フラジャイル」これらも海王星のある側面を表しています。
この言葉たちを見て、共鳴する方もいれば、
なんて危うい言葉たちなんだろうと感じる方もいらっしゃると思います。
約5ヶ月間の逆行中に海王星は、混沌の海の中で私たちを誘い
ある意味迷わせるような、掴みどころがないものを見せてきたのかもしれません。
可能性、自由、果てしないものの中で
何を掴んでいいのかわからない時間を過ごし、
何が本当なのか
自分は何を望んでいるのかという迷路のような時間。
でもその迷路のような時間の中で手にしたものがゆっくりと像を結びだすのが
これからの6ヶ月間。
今回18‘09°で順行に転じた海王星。
サビアンシンボルは「弟子を指導する巨匠」
新しい価値が、ダウンロードされて使用できるになるように
新しい視野を手に入れる度数。
この半年間で手に入れたものを使い現実化させていく時間。
相手目線で、丁寧に落とし込むこと。
少人数制で、細やかな気配りができる環境で伝える。
頭だけでなく、体(五感)を使って身につけていく。
自分の「直感」に従い道を選んでいく。
抽象的な概念を伝える能力を発揮していく。
相手のレベルに合わせて指南する、または、自分のレベルを見極め師を求める。
マニュアルではなく心身を使い身につける。
このようなことを意識して、自身の中にあるヴィジョンを前に進めていくために行動していくことで
あなたが「長年」描いていた夢が実現するまれに見る特別な時間になるかと思います。
というのも
2021年、2022年に魚座に木星が入るため、この力をさらに強めるような配置になるからです。
行先不透明な今、夢を見ることさえも危ぶまれ、そして、夢なんて見てはいけないんではないかと思ってしまうような
閉塞感の中にいますが人が夢を見るのを忘れてしまうのは、とても悲しいこと。
若くして、ALSという難病と闘いながらも宇宙に想いを馳せ、科学への貢献のみならず
人々に様々な問いを投げかけたスティーブン・ホーキング博士。
「下ばかり見ないで星を眺めてください。
自分の人生に意識的になって全てが存在していることについて疑問を持って考えて
ください。人間の精神には限度がありません。
限界を超越するところが人間のユニークなとことろ。
どんなに人生が辛くてもみんな1人1人に能力があり成功することができます。
諦めないことです。ひたすら探し続けてください。命ある限り希望があります。」
体の中に閉じ込められたような状態でありながら、自由に宇宙を旅した博士。
一方で、自由な体があっても時に人は自らを閉じ込めてしまうことがあります。
夢と現実。この狭間の中で、海王星は「想像力」を使い自らを解き放つようにいつも導いてくれている存在なのかもしれません。
2021年から2022年は、魔法としか言えないことを起こしていくような配置を星々が結んでいきます。
しかし、いつでも奇跡を起こすのは自分自身。
12月、過去5ヶ月間の中で手にしたものを思い出して見てください
まだ、消えてしまう前に夢の片鱗を掬い上げ、
未来へと繋げていく物語をイメージして見てください。
この12月に見たヴィジョンは想像を超えた未来を創る原動力となり導いてくれることでしょう。
海王星の世界は現実とは真反対にあり、その中でも
私たちが生きる今の社会の中で評価されることといえば「芸術」そして
夢を叶えていく力、現実に落とすこむことができるイマジネーション力。
「幻想」「夢」「抽象的」「繊細さ」「儚さ」は現代においては
どちらかというと「弱さ」「甘さ」というものを連想させる言葉として漂っているように思えます。
繊細さは、弱肉強食、競争社会の中では完全に「不利」な個性として扱われてしまいます。
優しさや純粋さを持つ人々は気を抜くと牙を剥かれ、
相手を許す「抽象度の高い判断」は曖昧とされ
月の満ち欠けのように移り変わる心の変化さえ危うさとされる
許容のない社会。
いつも、何者なのか、白黒どちらなのか、と問い
罰を与えジャッチを繰り返す社会の隅では
たくさんの人々が傷つき、引きこもり、行き場のない心を必死に保とうとしています。
それは、社会の闇などではなく、拾い上げるべき声なのだと思います。
不寛容で、目に見えるものしか信じない社会を優しく溶かしていきます。
目に見えないもの、形のないもの、純粋なもの、柔らかいものに力を与え
世界の浄化を進めています。
ここ最近、HSPについての書籍を書店でよく見かけます。
まだまだ、そこまで認知されてはいないですが
日本人の中で5人に1人がこのHSPに当てはまると言われています。
5人に1人