6月28日 火星が牡羊座へ 。
熱い時間の幕開け。
かつて戦いの神アレスとして扱われていた「火星」。
歴史の流れの中で その荒々しい性質は 昇華されて
英雄の神 マルスへと 変貌を遂げました。
マルスは誰の中にも住んでいて 時折 7人の神を黙らせ 絶対王政を確立させる。
状況をコントロールしたいと思うとき、
体中に力が漲るように感じるとき
欲求に抗えないとき
怒りに我を忘れ 感情をぶつけるとき
誰かを守るために 戦うとき
目標に向かい ひた走るとき
スポーツに打ち込み 汗を流すとき
ちょっとしてことで イラッとしてしまうとき
火星は
字のごとく 「火」の性質を持ち
何かを燃やす 性質を持つ。
遥か 昔に 空に赤く光る星 「火星」は「血」を連想させ
地上に災いをもたらすものとされていました。
人々の精神性が高くなると同時に
神の性質も高次なものへと変化していく。
戦場で荒ぶる神も、戦場で人々を守る神へと変化してきました。
火星は「サバイバルイシュー」、
人間の中にある「獣性」をも司りますが
「怒り」や「フラストレーション」をコントロールするのは「知性」。
本能的な欲求を 正しい方向に導くのは、もちろん自分です。
何かを燃え尽くしてしまう火ですが
揺らめくキャンドル炎は、癒しをもたらし
暖かな暖炉の火は、冷えた身体を温めます。
火にも、人と同じように様々な面があります。
火星は12星座を約2年半かけて 旅をし 訪れたその国で
物語を紡ぎます。
今回 火星が訪れたのは、「牡羊座の王国」。
火星のホームでもある 牡羊座。
これから「熱い時間」が幕開けします。
2020年 6月28日
牡羊座に帰還した火星は、洗礼を受け生まれ変わり
王国で長期滞在します。
普通は2ヶ月ほどしか ひとつの星座の滞在しませんが
今回 火星は 来年2021年まで牡羊座の王国に滞在します。
「ホームにて 火星 長期滞在」。
ある人にとっては、内から湧き上がるような熱いエネルギー
ある人にとっては プレッシャーの解放、
ある人にとっては何かを達成するための 追い風、
ある人にとっては 争いの前兆。
ある人にとって、運命を転換していくような 「スパイス」。
天空で共有する時間は、個人の運命と 個人の選択とブレンドされ
たったひとつの時間を 映し出します。
何を映し出すかは、うちなる火星をどのように扱うか で変わってくるでしょう。
「火星」「火のエネルギー」をうまく自分の運命にブレンドしていくには
まず、自分の中の火星が どのような性質をもっているのかを知るのもひとつです。
着火しやすい 沸点が低い 場合は、「アンガーマネージメント力」を身につけていくことが この先の助けになりますし、
いつも、自分の意見や 意思を伝えられないという場合は、正しく相手に伝える術を身に付けることもいいと思います。
また、長年コツコツと描いてきた設計図を持つ方にとっては、これから 半年間はそれを作り上げていく時間となります。
戦いや 争いの 火種も 飛びやすくなる時期となりますので そのあたりにも気をつけ
火をサポートしてくれる「風」の性質のひとつ「知性」うまく取り入れていくのがいいかと思います。
これから 始まる「熱い時間」を燃やす火が 何かを燃えつくす火ではなく
運命を導き 照らす「聖火」となりますように。