「運命を握るのは星ではない我々だ。」ーシェークスピア
1月11日蟹座満月を迎え すぐに天王星順行となり
10天体順行期間に入り
グレードコンジャンクション期のハイライトとなる日を迎えました。
グレードコンジャンクションについては、前回のブログで書いているので
興味ある方は読んでください。
https://planet0story.hatenablog.com/entry/2019/12/26/112514
去年1年展開してきた「占星術」の舵きりをどうしていこうかなとかんがえていた最中
10年以上前私が哲学にさらに興味を持つきっかけを
くれた方との新年の挨拶でやり取りの中で
「哲学的命題」(存在とか時間とか意味とか)を考え出したら運勢も変わるのか
という言葉がありました。
そもそも
占星術は、私にとって「人間」という不可知な存在を知るための、ツールであって
考察の「始点」（initial point)であり
また、時間という概念を前提としたサイクルの哲学
12星座、12ハウス、10天体というパーツを組み合わせて浮かび上がる
構造物を言葉で表現するという、試みであったんですね。
占星術を使って自分というものを客観視するということを
体験してもらうことを目的として
講座や、セッション、イベントなどで展開してきました。
占星術＝占い
のイメージを変えるというのは至難の連続で
それでも自分なりに、占星術をサイクルの哲学として扱い発信してきました。
周知のこととは思いますが
私がどれだけたくさんの方のホロスコープを見たところで
「未来」を予言したりその方の過去を言い当てたりはできません。
「運命を握るのは星ではない我々だ。」
シェークスピアの言葉ですが
この言葉の通り。運命を動かすのは自分自身。
ですが、変えることができない物理的な現実があるのも事実。
しかし、一方で私たちは現実を変えることのできる「思考」を持っています。
「誰かの考え」を参考にしたり、思考の起点とするのはいいですが
囚われてしまっては、元の木阿弥。
「抽象力」が必要となってきます。
例えば、牡羊座は12星座ではスタートの星座とされ、
3月下旬から4月下旬の誕生日生まれの方が該当し
また、
状態は活動、四大元素では、火
そして陰陽では陽＝男性性を紐付けています。
ここから思考を深めて牡羊座の本質を考えていきます。
牡羊座は今年スタートの年だから
＝何かを始める年と解釈してしまうのは あまりにも安易。
今年は「居場所」の1年と雑誌の星占いに書いてあったから
家族との関係に意識を向けるといいのかなという方もいましたが
もう少し掘り下げて
「居場所」という言葉の本質を考えてみてほしいと思うわけです。
自分自身を知らずして 運命を星に問う ことは
ひとつ間違えると 諸刃の剣になりかねないのです。
ベストセラーとなった前田裕二さんのメモの魔力にもありましたが
抽象化とは「本質を考えること」。
これは、情報社会を生きる中で必須となってくると私は思います。
まず
現実という捉えようのないものを言葉によって解像度を上げていき
自分の意思や意図によって「自分の舵きりできる、できないこと」
明らかにして
そして、自らが人生をデザインしていく。
言葉は自分の現実を把握する「実用的なツール」であり
また、自分の世界をデザインする「魔法」でもあるのです。
そして、思考が自由自在にできない存在や命を守っていくために
思考できる人々が力を合わせる。
それは、目指すところというよりあるべき姿だと思います
はるか昔の賢者たちが残した言葉の根底には物事のあるべきエッセンスが流れています。
ツールとしてありとあらゆる哲学的要素が詰まっていて、
思考を上げることができ
なおかつ美しい言葉の世界を感じることができる「占星術」を
みなさんにお届けすることはできないかと試行錯誤した1年。
さまざまな形でお仕事をさせて頂いた1年。
「占い」と一線を画すべく
今年は、新しく学びのサロン
天空のアカデミア「node0」
として「思考」をテーマにさまざまな切り口で展開していこうと思います。
国語、数学、古典、世界史、音楽、哲学、宇宙、美容、食、ワイン、健康
学ぶことを楽しみながら、
「知の力」を身につけるサロン
（星のサイクルの話も絡めながら）
去年とはスタイルが変わっていくかと思いますがよろしくお願いします。
リラックスモードとして
新月満月星の時間については変わらずアップしていきます🌛
