moon

Diary of C

好きなこと ワインを飲むこと、踊ること、絵を描くこと

キアロスクーロ

 

木星山羊座へと 移動した日

 

私は、ジャズピアニスト 上原ひろみの リサイタル

 

名古屋芸術劇場にいました。

 

 

f:id:node0lady:20191206130326p:image

 

 

オペラ座のように高い天井  品の良い木の内装に 多くの人々

 

グランドピアノ1台。

 

シックでクラシカルな空間に響く ピアノの音

 

山羊座木星の オープニングにふさわしい、、なんて 一人で思っていました。

 

天体の動きと自分の毎日になんらかの関連性を見つけ出す ゲームは

 

人生を楽しく生きる一種の 手法であり そして、簡単ではない毎日に

 

彩りを与えてくれるセラピーでもあると 私は思っています。

 

 

 

f:id:node0lady:20191206130337j:image

 

身体ひとつ 両手 両指から 放たれる 音。

 

彼女の本質が、彼女の体を超えて会場全体までに広がった瞬間には

 

私の身体の細胞が一斉に振動。

 

と同時に、会場内に拍手。

 

ここにいる多くの人々が同時に、何かを感じた瞬間で

 

言葉や目に見えるものを超えた何かが そこにありました。

 

世界的に認められた 才能。

 

私の記憶に「超えている」という言葉が刻まれました。

 

指から繋がる 彼女の腕に浮き立つ 筋肉から

 

想像を遥かに超えた 努力や ひとつのことに向き合い続けた年輪を感じ

 

感服せざるにはいられませんでした。

 

舞台が 明 だとすれば

 

日々は暗。

 

美しく 舞台の上に描き出された コントラスト

 

素晴らしい時間でした。

 

 

 

 

そして、昨日は 名古屋美術館  ガラヴァッジョ展へ。

 

 

f:id:node0lady:20191206130430j:image

 

 

鮮烈な印象を見る者に与える バロック画家 。

 

後世の画家に多大な影響を与えた狂気の画家。

 

ガラヴァッジョ。

 

 

キャンバスに描き出された光と影。

 

キアロスクーロを新しい方法へと昇華させた 奇才。

 

艶のある暗闇の中に、蝋燭のあかりが 浮かび上がらせる コントラストは

 

美しくもあり、同時に 心の奥底にある タブーを呼び覚ませます。

 

 

f:id:node0lady:20191206130450j:image

 

 

ガラヴァッジョが死ぬ間際に携えていたとされる

 

 「法悦のマグラダのマリア」

 

真筆が、2014年に発見され、今回の展示の中でも 楽しみにしていました。

 

 

法悦のエクスタシーの中に 感じる エロティシズム。

 

浮かび上がる 生と死

 

聖なるものと俗なるもの。

 

 

 

f:id:node0lady:20191206130533j:image

 

 

「美しいものには棘がある」

 

人の心を、掴み 魅了するものには、

 

強烈な光と陰がある。

 

そして そこに孤独を感じる。

 

孤独は美しさを孕む。

 

 

f:id:node0lady:20191206131659j:image

 

 

夜空に 毎夜 姿を変え 登場する 月。

 

彼女が光を浴びた部分を見て 「三日月」「上弦の月」などと 名前をつけるけれども

 

夜空に浮かぶ月が美しいのは

 

見えない部分があるから。

 

とは言え、見えないだけで 月自身が形を変えているわけではなくて

 

太陽の光があたった月の 一部を見ているに過ぎない。

 

 

人生の明暗   運命のコントラスト。

 

「幸運」「悲運」という運命はなく

 

そこに光をみるのか、影をみるのか。

 

 

山羊座 木星期には

 

この光と影というテーマも浮き彫りになりそうな気配。

 

 

光と影  また、違う切り口から 書いてみようと思います。

 

 

そうそう

ガラヴァッジョ展は12月15日まで 名古屋市美術館でやっています。

 

f:id:node0lady:20191206131954j:image