moon

Diary of C

好きなこと ワインを飲むこと、踊ること、絵を描くこと

魚座で満月  魂の目覚め

 

 明日、9月21日 8時54分 魚座にてジャスト満月を迎えます。

 

今回は中秋の名月と重なるタイミングの満月となりその力も別格となるでしょう。

 

 魚座は12星座、最後の星座。

 

一つのサイクルの終わりを表すサイン「魚座」。

 

そして、満月も同じように一つのサイクルの終わりを告げるタイミング。

 

このふたつの時間が重なる今回の満月🌕は、ここから始まる新しいステージへの切り替えの大きなターニングポイントとなります。

 

f:id:node0lady:20210920184840j:image

 

 

 魚座生まれ、魚座に星を持つ方々だけでなく全ての方にとって「魂の目覚め」を呼びかける月。

 

 浄化と解放の力が最高潮となり、押さえ込んでいた感情が溢れだすような経験をする方も多くいらっしゃるでしょう。

 

 過去からの痛み、傷、それらを解放させる力に満ちた月は、それらを奥深くに持っている方の感情を大きく揺さぶります。

 

 傷、痛みとともにあるうちは、それらを「見える景色」に投影し続け同じ経験を体験し続けます。

 

 無意識下にあるものを司る「魚座」。

 

 無意識がゆえに、自身で認識することができません。

 

 ただ、それは、鏡のように自分が見るものを通して「傷」や「痛み」のありかを教えてくれています。

 

f:id:node0lady:20210920181733j:image

 

 もし、あなたを傷つけたり、悲しませたりする存在がいたとしたら、それは あなたの無意識に潜む傷や痛みが投影されているだけ。

 

  人は意外に「傷」や「痛み」を手放すという選択をせずに、大切に大切に、仕舞い込みます。

 

 傷や痛みとともにあることで、「現実を生きる」ことを自ら放棄しているのです。

 

 人は無意識に、傷や痛みを盾にすれば、戦うことを目にぜずに済むことを知っているのです。

 

 「解き放つ」「手放す」この言葉の向こうには「自立」が待っていることに気づいているのです。

 

 そのため、「痛み」と「傷」を治すことを自ら避け、繰り返される日常に辻褄を合わせるようにして生きていきます。

 

 そうして、自らを消耗させてしまったり、他人を非難してしまったり。

 

f:id:node0lady:20210920181820j:image

 

 自らの傷や痛みに向き合うことは「戦う」ということ。

 

  例えば、「戦う」という言葉は、頑丈な体を持ち、強い意志がある者にとって有利な選択のように見えますが

「戦う」という言葉は言い換えれば「生きる」こと。

 

 ゲド戦記の中で「死を怖がっているのではない、生きることを怖がっている」と言うセルフがありますが

 

まさに、魚座が持つ「痛み」「傷」とともにあるそれは、時として「生きること」に自ら背を向けてさせてしまうことがあるのです。

 

 共感、優しさ、共鳴、全ては一つ。

 

 目に迫るリアリティの世界の反対側の世界。 

 

 あなたは私。

 

 私はあなた。

 

 あなたが楽しければ、私も楽しい。

 

 あなたが悲しいならば私も悲しい。

 

 寄り添う魚座の魂は、自分を消滅させ相手の溶け込ませてしまうほどの慈愛に満ちています

 

 

 

 

自分を犠牲にしてまで人を愛する、という自己破滅的な「愛」が描かれる魚座

 

  グリム童話の「人魚姫」を連想させます。

 

 王子を愛すためなら、自分が海の泡となってもいい。

 

 しかし、一方で美しく見える魚座の身を滅ぼすような愛は、「愛されたい」という悲痛の声を宿しています。

 

 海の泡は、溶解、個の消滅を表しているようです。

 

 王子に「愛される対象」として受け入れてもらえなかった「人魚姫」。

 

 自らを消滅させることで、苦しみから解き放つ。

 

f:id:node0lady:20210920182020j:image

 

 

 私たち、人間は生まれるとき「全て」から切り離され、「孤独」な存在としてこの世界に生まれた存在。

 

哲学者のバタイユは、人間は、もともと全生命体に溶け込む連続的な生命体であり、それゆえ失われた連続性へのノスタルジーを抱え生きているとと説いています。

 

 

 時折、どこかわからないけれど、どこかに帰りたい

 

 星空を眺めると何故か懐かしい気持ちが沸き起こる

 

 この感情は

 全ての源泉へ帰還したいという魂の悲痛な声なのかもしれない。

 

 連続性から切り離された私たちは、「個」であることの痛みや不安に耐えきれず、

 

何か足りていないものを補うために、人は恋に落ちたり、陶酔したり、何かに夢中になったりなるのかもしれません

 

 ただ、それが度を越すと 囚われ、虜となり 最後は自分をそこに縛り付け 滅ぼしてしまうことに繋がるでしょう

 

 一体になりたいという欲望、何かに溶けてしまいたいという魂の渇望。

 

 ただ、「個」として生まれた以上 身体を持ちながら完全に対象と永遠に溶け合うことはできず、

 

また、孤独と向き合う。 その繰り返しのように思えます。

 

f:id:node0lady:20210920184136j:image

 

 

 

 分かり合えたかと思えば、離れて、理解したかと思えば、見えなくなり 手をすり抜けていくようなもの。

 

 繋がっているようで繋がっていない

 

 共鳴しているようで共鳴していない

 

 理解し合えているようで理解し合えていない

 

 支えあっているようで支え合っていない

 

 「条件」に元に発動されたものに愛が芽生えることはありません。

 

 そして、海水を飲むように人々は渇望し

 

 そしてその渇望を満たすように、

 

 承認や賞賛や、慰めや報酬や権力や美貌や若さや興奮や刺激を求めて彷徨ういます。

 

  

 ただ、もしかしたら

 

 「愛」という捉え所のないものを、この体と精神を持って自身の中で体現できたならば

 

 人は、付き纏う「孤独感」から解き放たれることができるかもしれません。

 

f:id:node0lady:20210920184210j:image

 

 

 

 愛の中にいたいならば、愛し続けること

 

 そしてその愛する対象に「自分」も含めること。

 

 それは自己陶酔のようなナルシズムではない ということは分かっていただけると思います。

 

 

 

 「魂の目覚め」を促す 今回の魚座の満月が

 

 泡となり消えていく「個」である魂を覚醒させ、その海からあなたを引き上げてくれるでしょう。

 

 幻想から目覚めさせ、愛を体現していくようにあなたを後押しするでしょう。

 

 繊細、儚さ、優しさ、憂い、曖昧さ、甘え、依存、幻想 そんな言葉に縁取られた 魚座のもう一つの顔は

 

 「愛を体現」するもの

 

 誰かに愛されたいという幻想から目覚め、

 

 自身が愛を体現するものになる覚悟を決めた時、あなたは愛で溢れる世界に足を踏み入れることになるのです。

 

 

 「魂の目覚め」「愛すること」

 

 魚座の満月。

 

 2021年年末に木星魚座に入り、世界に「愛」を問う流れとなるでしょう。

 

 多くの魂が、愛を求めるのではなく、愛を体現することを選ぶのなら

 

 この世界も見違えるほど素晴らしい場所になっていくと星たちは伝えています。

 

 満月の光が、忘却の淵にも届きますように。

 

 それでは、素敵な満月をお過ごしくだい。

 

 f:id:node0lady:20210920184249j:image